Q-ANPI機能拡張実証事業(準天頂衛星システム)

Q-ANPI機能拡張実証
(準天頂衛星システム)

Q-ANPI機能拡張概要、取り組み紹介

1.Q-ANPIとは

Q-ANPIとは準天頂衛星システムのサービスの一つである衛星安否確認サービスの略称です。
避難所の情報を収集し、発災時に防災機関に情報を提供することで、救難・救援活動に繋げます。
既存サービスの概要は、こちら

2.Q-ANPI機能拡張概要

Q-ANPIの機能を拡張して、避難所とその周辺の詳細な情報を収集します。

  1. 避難所外の被災者の個人安否情報収集

    専用のスマートフォンアプリを使い、アドホック通信(※)を利用して、
    避難所外のスマートフォンに登録された情報を集めます。
    集めた情報は、避難所に到着した時に、管理PCへ転送され、
    避難所外の被災者の情報を確認することができます。

    Bluetoothなどを利用したスマートフォン間のデータ通信です。
    地上の通信網が途絶した場合でも利用可能です。
    アドホック通信には時間がかかります。
    通信距離内にいれば確実にスマートフォン間の通信が成立して
    情報の転送ができるとは限りません。

  2. 避難所外のインフラ被災情報の登録と収集

    行政担当者が、避難所外のインフラ等の被災状況を専用のスマートフォンアプリに
    テキスト形式で登録します。登録時にスマートフォンの位置情報も保存されます。
    避難所に戻った時に、登録された情報は、避難所の管理PCに転送されます。
    管理PCに収集されたインフラの被災情報は、「みちびき」経由でQ-ANPIシステムに
    転送され、地図上に被災状況が報告されます。

  3. スマートフォンのアドホック通信を利用した避難所外への情報展開

    専用のスマートフォンアプリを介して、避難所からのテキスト通知情報を拡散します。

  4. SIP4Dとの連携

    避難所の避難者数などの情報をSIP4D(基盤的防災情報流通ネットワーク)へ提供しています。

  5. 避難所アセスメントシートの追加

    施設・避難所等ラピッドアセスメントシートの内容を管理PCへ入力可能です。
    入力された情報は、「みちびき」経由でQ-ANPIシステムへで送信でき、
    Webページで内容を確認することができます。

  6. 消防庁安否情報システムとの連携

    管理PCに登録された個人安否情報をCSV形式で出力できます。
    出力されたCSVは、消防庁安否情報システムに取り込むことが可能です。

3.Q-ANPI機能拡張サービス概要イラスト映像(5分26秒)

前半でQ-ANPI(衛星安否確認サービス)の概要を、後半ではQ-ANPIの機能を拡張して収集する3つの情報(1. 自治体職員が集める被災状況の情報、2. スマホdeリレーで集める避難所外の個人安否情報、3. スマホdeリレーで拡散するお知らせ情報)について、イラスト映像で紹介します。

4.Q-ANPIの取り組み紹介
  • 令和4年9月 岡山県矢掛町避難訓練

    岡山県矢掛町で行われた避難訓練の様子を紹介します

  • 令和7年2月 和歌山県串本古座高校の防災授業

    串本古座高校で実施されたQ-ANPIを活用した防災出前授業の様子を紹介します

  • 令和7年2月 和歌山県立向陽高校の防災授業

    向陽高校で実施されたQ-ANPIを活用した防災出前授業の様子を紹介します

  • 令和7年度 端末間メッセージ通信の機能追加について

    利便性向上のため端末間のメッセージ通信機能を追加しました。
    この機能の追加により、Q-ANPIのWebページにアクセスすることなく
    避難所間または災対本部と直接メッセージのやり取りが可能です。
    また、文字数も1回の通信あたり22文字から40文字(端末間の通信に限る)に拡張しました。
    実証参加機関で本機能の利用をご希望の方は、ページ下の「問い合わせ」までご連絡ください。

    端末間メッセージ通信機能
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